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経済指標9.BBレシオ、半導体業界の好不況を大雑把に把握する

経済指標 経済指標-投資支出

BBレシオ

あらゆる製品に組み込まれる半導体チップを追えば企業の業績も予想できる

ほんの半世紀前まで、コンピュータが各家庭にあるという光景は、SF映画の世界のなかでしかありえない話でした。しかし、今では当たり前の現実となり、スマートフォンやノートパソコンをはじめ、時計や自動車などと至るところにコンピューターが組み込まれています。

かつては夢物語だったコンピュータですが、今や日常であるばかりか、現代のような巨大なビジネスとなったのです。

こうしたコンピュータを動かす心臓部にあたるのが、今や日常であるばかりか、現代のような巨大なビジネスとなったのです。

半導体チップ全体の市場規模は2691億ドルともいわれています。

この小さな半導体チップは、家庭や職場のあらゆる便利な道具に組み込まれています。何を買っても半導体チップが付いてくるのです。したがって、半導体業界の状態を見れば、ハイテク関連の業界はもちろん、経済全体の状態をある程度読み取ることができます。

半導体業界の状態を知るには、BBレシオと呼ばれる指標を見るのが便利です。この指標は出荷受注比率とも呼ばれ、受注した額と、出荷が終わった額のの関係を表しています。

例を挙げて説明しましょう。ある会社に対して、その月にマイクロプロセッサの注文が100個入ったとします。しかし、生産が追い付かず、その月に出荷することのできたチップは80億だけでした。この場合、その月の受注額は100で、出荷額は80です。BBレシオは110/80’、つまり1.25となります。

BBレシオが1よりも大きいときには、受注残があることを意味します。

これは生産よりも多くの受注があるということですから、この先の業績拡大が予測できます。業界にとっては非常に望ましい状態です。


米国半導体工業会(SIA)は、BBレシオの統計を毎月発表しています。

北米のBBレシオ

引用元:SIA

1より大きければ半導体業界は好調

原則として、BBレシオが1を超えていたら業界の先行きは明るいと見ていいでしょう。生産が追い付かないほどたくさんの注文が入っているのです。パソコンやタブレット端末、スマホ、自動車などの需要が増え、半導体業界がどんどん勢いづいていると考えれます。

反対に景気が悪くなってくると注文が減るので、半導体メーカーは余分な在庫を抱えることになります。BBレシオが1よりも小さくなった場合、半導体業界および経済全体の先行きは暗いと考えれます。

不況を反映してBBレシオが急落しているのが分かります。2009年1月には0.47にまで大きく下げています。売れ残った半導体チップは倉庫にしまわれて、いつか売れるときを待つことになります。

しかし、このような悪い数値が出たあと、BBレシオは経済回復に先駆けてコンスタントに良くなってきます。2009年7月にはBBレシオが1を超え、出荷を上回る量の受注が半導体メーカーに入ってきます。これは経済が不況の底を脱し、回復へ向かって動き出したことを示しています。

ただし、個別の株を買うときにこの指標を単純に鵜呑みにしてはいけません。

確かにBBレシオが1を超えるのは望ましい状況です。携帯電話やパソコンなどがよく売れていて、業界が活気づいているということですから。しかし、あくまでもそれは業界全体についての話であって、個別の株を買うときにはそれぞれの企業データを検討しなくてはいけません。

BBレシオを見るうえでもう一つ注意すべきなのは、メーカーの在庫管理手法の変化です。

昔は過剰在庫を抱える企業が多かったのですが、最近は在庫をなるべく抱えない方針を摂る企業が多くなっているのです。これはつまり、昔のBBレシオと今のBBレシオを単純に比較することができなくなったわけです。

いずれにせよ、1より大きいのが良い証だということはメモしてください。

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