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経済指標12.LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)が急上昇したら安全な現金に逃げる

経済指標 経済指標-複合的指標

LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)

経済がうまく流れているかが分かる指標

銀行でお金を借りるのに苦労した経験はあるでしょうか?そんなとき、銀行はなぜこんなにも人を信じないのかとイライラしたことがありませんか?でもそのような扱いを受けているのは、あなただけではないですよね。銀行同士だって、お互いを信用できないでいるんですよね。

銀行同士の信用力を測るには、銀行が無担保で短期資金を貸し借りする際の金利をみます。無担保の貸し借りは、借り手の誠意と信用によってのみ成り立つので、信用力を測るための良い基準となります。

このような条件下における銀行間取引の金利は、LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)によって知ることができます。LIBORはロンドン市場における銀行間取引の平均金利(資金の出して側のレート)のことで、英国銀行協会(BBA)によって毎日発表されています。

CMCマーケッツのチーフ外国為替ストラテジスト、アシュラフ・ライディ氏によるとLIBORの上昇は「資金のアベイラピリティーが低下し、金融システム全体に負荷がかかっている状態」を指します。

噛み砕いていうと、LIBORが高い時は、銀行間のお金の流れが滞るということです。

LIBORは毎日、ロンドン時間で午前11時きっかりに再設定されます。これは銀行間の資金の流れに対する心臓の拍数のようなものだと言えます。

LIBORは10の異なる通貨に対して発表されます。対象となっている通貨は、ユーロ、米ドル、豪ドル、カナダドルニュージーランドドル、英ポンド、スイスフラン、日本円、デンマーク・クローネスウェーデン・クローナです。

また貸出期間別にも発表されており、1日限りの翌日物から長いものでは12ヶ月物まで、さまざまに分類されています。要するにたくさん数字が並んでいくわけです。

LIBORが正式に発表されるようになったの1986年のことで、英国銀行協会が金利の標準化のために始めたものでした。ちょうど金利スワップというデリバティブ商品が登場し始めたころで、いわば必要に迫られる形だったと言えます。

LIBORは、銀行間の信頼度を表すだけではありません。それよりもはるかに重大な意味合いを持っています。LIBORを基準として、世の中の変動金利ローンの利率が決まってくるからです。個人や企業に対する様々なローン、例えば変動金利型住宅ローンなどもここに含まれます。住宅ローンの支払いは、多くの人にとって月々のもっとも大きな負担です。

それだけLIBORは、私たちの生活にとって重要な意味を持っているといえます。住宅ローンの返済額が増えれば、そのぶんだけ家計は苦しくなり、ものを買う余裕がなくなります。最悪の場合、ローンが返済できなくなってしまいます。

それがどのような不幸をもたらすかは容易にご想像いただけるでしょう。

急上昇なら安全な現金に逃げる

たいていの場合、LIBORは通常の金利と同じような動きをします。

つまり、不景気のときには、好景気のときには上がります。これは単純な話で、景気がよいときは、個人も企業もどんどんお金を借りようとするので、その需要に押し上げられるかたちで金利も上がってくるのです。逆に景気が悪い時には、みんなお金を借りようとするしないので、金利もだんだん下がってきます。

LIBORが興味深い動きを見せるのは、金融危機のようなケースです。

2008年の大不況に先んじて、LIBORは大きく下落しました。ここまでは想定の範囲内です。しかし、2009年の秋、金融危機の真っただ中にLIBORは急上昇を見せたのです。

いわゆる信用危機が起こった時期です。ランディ氏によると、この金利上昇は1998年に起こったケースと同じく、金融システムの流動性低下を示しています。さらにこうした金利の急上昇には、リスクプレミアムの意味合いもあります。

リスクプレミアムとは、リスクの大きさに応じて上乗せされる金利のことで、要するにハイリスク・ハイリターンの論理です。貸し手側のリスクが大きくなると、それだけリターンとしての金利も大きくなっていくのです。

やがて金融危機のパニックがピークを過ぎ、市場が落ち着いてくると、LIBORは再び低下しました。金融システムが平常に戻ったことの表れですからね。


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