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経済指標13.LEM在庫~金属値動きを誰よりも早く予測する方法~

LEM在庫

金属の価格を先行して予測する指標がある

前回取り上げましたが、銅の価格は、景気の先行きを知るための優れた先行指標です。
経済指標4.製造業の景気のバロメーター銅価格 - Affi+Stock!!

しかしさらに、その銅価格を予め知ることができたらどうでしょうか?実は銅をはじめ様々な金属の値動きを事前に予測する方法があります。


銅などの工業原料となる金属の価格を予測するためには、使われずに倉庫に眠っている金属の量をみます。何トンの銅やアルミニウムが倉庫に積まれているかということです。直感的には分かりづらいかもしれませんが、これが価格の動向を推察する有効な方法なのです。


過去のデータを基に考えると、金属の在庫が増えてくるのは、消費量よりも多く産出され始めていることを示しています。この状況が続くと、在庫がどんどん増えていき、やがて余り気味になって価格が下がります。逆に在庫が減ってきた場合は、需要に対して原材料が不足していることなので、金属の価格は上がります。

問題は、使われずに残っている金属の量をどうやって測るかということです。たとえば、ニューヨークにある銅線工場に行って、何トン在庫を抱えているのかと尋ねることなんてできるわけがありません。

さらに、実際のところ個別の工場の在庫状況を見てもそれだけで投資判断を下せるほど信用できるデータにはなりません。そうした工場の在庫をすべて集めて全体を俯瞰的に見て初めて在庫量が意味のある数字になります。

金属の在庫量は把握しづらく、常に投資家たちを悩ませてきました。この問題の解決策として注目されているのが、ロンドン金属取引所(London Metal Exchange:LEM)です。LEMは工業原料の金属をあつかう世界最大規模の先物取引所で、銅・スズ・ニッケル・亜鉛・アルミニウムなどの非鉄金属を上場しています。

2016年度LEM在庫-銅

※ソース:
westmetall . market data . prices/lme stocks . copper, tin, lead, zinc, aluminium, nickel, gold, fine silver


LEMは世界各地にある指定倉庫に金属の在庫を抱えており、その在庫量を抱えており、その在庫量を毎営業日に発表しています。

もちろんLEM在庫が世界の金属在庫のすべてを表すわけではありません。しかし、LEM在庫の数値はシンプルで透明性があり、しかも毎日発表されるので、かなり注目に値する指標だと思うのです。

地道な調査でライバルに差をつける

LEMの在庫量は、金属及び工業に先行きについて多くを教えてくれる指標です。

在庫が多いときには、新た採掘や製錬の仕事が増え、業績が伸びていきます。

しかし、話はそう簡単ではありません。エネルギーや金属、穀物などコモディティ特有の少々分かりにくい値動きがあるからアデス。それは裏を返せば、念入りな調査をしてうまく立ち回れば大きく儲けられるということでもあります。大半の投資家は、このデータに注目していてもそれほど深く調べようとはしないからです。

では、一般の投資家に差をつけるためには、どうすればいいのでしょうか。GFSMコンサルティングのマネージングディレクター、ニール・パクストン氏はこのように言います。

「LEM在庫は、市場のバランスを見るための指標として使います。要するに、市場に出回っている金属在庫の量が需要に対して十分に足りているかどうかということです。在庫量と価格は普通、たがいに相反する動きをします。在庫が少なければ価格は上がり、在庫が多ければ価格は下がります。しかし、金利がとても低いときには、この相関が崩れるときがあります」

2008年と2009年にかけての不況期がそうでしたが、非常に低い利率でお金が借りられる場合、銅を含むコモディティが投機対象として盛り上がってくることがあります。そうすると、在庫量が多いのに価格は高いという状態になります。投機化が手にいれた金属が、製造に使われることなく倉庫に留まっているからです。


LEM在庫を補足するデータとして、CMEグループの一部門であるニューヨーク商品取引所(COMEX)と、上海先物取引の在庫量があります。これらを合わせて考えることで、市場に出回っている在庫量がさらに正確にみえてくるでしょう。

バクストン氏はそれに加えて、市場の需要を予測することが大事と言います。特に、ISM製造業景況指数などの、購買担当者の意見を反映した指標(PMI)に注目していきます。PMIは製造業がこの先どのような動きに出ようとしているかを教えてくれます。もしも製造業の購買担当者が明るい見通しを持っているなら、金属需要はこれから伸びてくると考えていいでしょう。

さらに中国の景気も金属価格にとって非常に重要なファクターです。中国の金属需要は莫大であり、いくつかの金属については全世界の30~40%を占めています。中国の金属需要が上下すると、金属価格も大きな影響を受けるからです。

金属市場を見るときには、このように基本的なデータを地道に調べることが何よりも大事です。苦労を厭わなければきっと報われるはずです。

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