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経済指標15.ISM非製造業景況感~アメリカ経済を支えるサービス業の動向を把握する~

ISM非製造業景況指数

民間経済の7割はサービス業が占めている

世の中には、物を作り出さない仕事がたくさんあります。不思議なことですが、事実です。

たとえば、食料品店は食べ物を売っていますが、それを生産しているわけではありません。不動産会社はマンションを売りますが、それを建てているわけではありません。ガソリンスタンドではガソリンを売っていますが、原油を採掘しているわけではありません。

銀行、商店、卸売業、デベロッパー以外の不動産業など、私たちの周りにはサービス業があふれています。サービス業は投資家やエコノミストにとって非常に大きな意味を持っています。
なぜならサービス業は雇用及びGDPの面で、政府支出を除いた民間経済のおよそ7割を占めているからです。

そのため、米国供給管理協会(ISM)が毎月出しているISM非製造業景況指数は、とても重要な意味を持っています。この指標はサービス業の購買担当役員から見た景気の状況を表しており、サービス業の状況について非常に多くを教えてくれます。

ISM非製造業景況指数はとても読みやすい指標で、ISM製造業景況指数と同じように、いくつかのシンプルな数字で構成されています。総合的な景況指数は、企業活動指数として表れています。

スイス再保険最大手スイス・リーの米国チーフエコノミスト、カート・カール氏はこう述べています。

「基本的には、企業活動指数が50を超えていればサービス業は拡大局面にあると言えます。逆に50を下回っていれば、後退局面にあるということです。しかし、50という数字は、実のところ確かではありません。この指標は歴史が浅く、まだ基準として妥当であると言えるだけでの実績がないのです。」

ISM非製造業景況指数は、1990年代にできた新しい指標です。製造業の景況指数ができたのは1930年代ですから、かなり差があります。歴史が浅いということで、このデータが信頼性に欠けると考える人もいます。

しかし、毎月の発表の素早さを考えれば非常に便利な指標なので、カール氏をはじめ多くの専門家がこの指標を活用しています。

ただし、この指標には、1つ大きな欠点があります。製造業と違って、サービス業における購買担当役員はそれほど重要なポジションではないということです。例えば、鉄鋼メーカーが鉄鉱石と石炭を仕入れる量は事業の状況に直結していますが、銀行が紙を購入する量は事業とはあまり関係がありません。

方向性ではなく位置を見る

ISM非製造業景況指数の中でも、新規受注指数は先行性の強い指標です。総合的な状況というよりも、サービス業の先行きを読むことに特化した指標だと言えます。

同様に輸出用受注も、将来の状況を予測するうえで重要な指標です。新規受注指数と輸出用受注数いずれか、あるいは両方がコンスタントに50を超えている場合、サービス業は近いうちに伸びてくると考えてまず間違いないでしょう。


ただし、ISM非製造業景況指数は比較的新しい指標であるため、数値の振れがかなり大きいことを考慮する必要があります。そのためカール氏は、毎月の指数を視覚的なグラフにする方法を推奨します。

そしてグラフを見るときには、方向性ではなく位置に目を向けましょう。指数が上がっているか、下がってきているかは特に問題ではなく、それがコンスタントに50を超えているかどうかを見るのがポイントです。

ISM非製造業景況指数

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