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経済指標20.石油在庫~世の中のほとんどのものが石油でできている~

石油在庫

石油の在庫がなくなれば景気が回復する傾向に

アル・ゴア元副大統領やバラク・オバマ元大統領の積極的な取り組みにも関わらず、アメリカ人の石油依存は一向に和らぐ気配を見せません。

世の中のあらゆるところで、大量の石油が消費され続けています。通勤も、暖房も、工場を動かすのもの、買い物をするのも、すべて石油に頼っています。それどころか、身の回りにあふれているプラスチックはすべて石油で作られています。

このように石油が私たちの暮らしに欠かせないものであることから、石油市場は米国経済の重要かつ鋭敏なバロメーターであると考えられています。そしてありがちことに、エネルギー市場の情報は世の中にあふれています。特に米エネルギー情報局(EIA)が出しているデータは、エネルギー業界の最新事情を知るための優れた情報源です。
EIAは、毎週水曜日に石油在庫統計を発表しています。これは世界中に現在利用可能な原油やガソリン、燃料油などの在庫がどれだけかあるかという数値です。毎週発表されるので、石油の貯蔵量を週次ペースで比較することができます。

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先物取引大手MFグローバルのシニア・コモディティアナリスト、エドワード・メイア氏はこう述べています。

「石油の在庫が少ないとき、あるいは在庫がだんだん減ってきているようなときは、経済活動が上向いていると考えられます。在庫が少ない問うことは、様々な経済活動に石油が使われているということだからです。工場や家庭でエネルギーがたくさん消費され、多くの人々が自動車や飛行機や船に乗っているのです。」

2006年~2007年にかけて、石油在庫は好況のおかげでかなり少なくなっていました。原油価格は1バレル=147$に達し、過去最高記録となりました。この記録は2017年1月時点の原油価格は1バレル=52$現在でもまだ破られていません。

そしてこのように原油価格が高くなると、今度はエネルギーをあまり使わなくなるので、やがて需要がだんだん減ってくることと成ります。

変則的な値動きに注意する

石油在庫統計の数値を見るときには、戦略備蓄分を除いた原油在庫量に注目して下さい。

戦略備蓄はいざというときのために国が確保しているもので、政府の決定なしに利用することができません。ですから、戦略備蓄分を除外して考えた方が、利用可能な石油在庫を正しく把握することができます。

また、市場の期待値は石油在庫を見る上で重要なファクターになってきます。例えば、石油在庫が大幅に減ると予想されていたのにあまり減らなかったりすると、景気は人々が思っていたよりも悪いと言うことになります。逆に予想よりも大きく在庫が減った場合は、思っていたよりも景気が良くなっていることを意味します。

1つ注意しておきたいのは、コモディティ(エネルギー。金属、穀物など)特有の変則的な値動きです。金利が非常に低いときには、在庫量と価格との関係が崩れることがあるのです。石油は市場で販売されている資産であり、金利が低いときにはインフレ対策として投資家たちが石油を買おうと集まってきます。

そうすると、在庫はたっぷりあるのに価格が釣り上がるという状況になります。通常は在庫が増えると価格は下がるのですが、逆の動きになるのです。

もう一つ気をつけたいのは、原油の供給が一時的に陥るケースがあると言うことです。例えば、精油所で事故があったり、戦争が起こったり、労働者のストや輸送船の事故があったりすると、原油の供給量が減少します。

すると景気とは無関係に、石油在庫が少なくなります。それらは取引価格の上昇につながりますが、景気とは関係のない動きであるということを認識しておく必要があります。

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