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経済指標22.単位労働コスト~労働者の生産性を示す~

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あなたの生産性はいかがですか?

世の中には仕事が速く生産性の高い人もいれば、惰性で生産性の低い人もいます。働いたことのある人なら誰でも思い当たるでしょう。このように個人の生産性には大きな差がありますが、全体としてどれだけの効率で仕事が行われているかを数値で示すことは可能です。

単位労働コストと呼ばれる指標を見ればいいのです。

単位労働コストは、企業が一定量のものを作るのに必要な労働コストを指します。簡単に言えば、ある製品を作るのに人件費がいくらかかったということです。

企業が目指しているのは単位労働コストを減らすことです。単位労働コストの低下は、業務効率の向上を意味しているからです。

つまり、単位労働コストとは、業務効率と生産性を計るものさしなのです。

デューク大学教授のキャンベル・ハーヴェイ氏は、次のように述べています。

「高性能の機械を導入する生産力がアップするので、単位労働コストの低下につながります。ただし、生産性の変化は、四半期のような短期間で判断することはできません。数年単位で考える必要があります。」

3年といったような長い期間で見た場合に、単位労働コストが明らかに低下していれば、それは生産性向上の結果であると考えることができます。それと正反対の動きが1970年代から1980年代初頭にかけて見られました。

単位労働コストが大きく上昇し、ときには年間10%を超える上昇率となっています。これは賃金インフレが起こったためです。このときは人件費が高騰し、企業は大きな痛手を被りました。

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労働省統計局

アメリカの単位労働コストのデータは、労働省労働統計局によって発表されています。

これは企業が生み出した実質付加価値を、労働コストで割って求められたものです。労働者が同じ賃金で多くの価値を生み出せば、単位労働コストは下がります。つまり、企業にとって望ましい状態になるのです。

他の指標と照らし合わせて先行きを見極める

ハーヴェイ氏によると、単位労働コストの変化が意味するものは、景気の状況によって変わってきます。単位労働コストが同じように上がっていても、そのときの景気が良いか悪いかによって意味合い違ってきます。そのため、労働コストはそれ単体ではなく、他の指標と組み合わせて見る必要があります。

不景気のときに単位労働コストが上昇してきた場合、それは賃金がよくなってきたことを意味します。賃金が上がるということは、やがて商品やサービスの需要が増えてくると言うことです。単位労働コストの上昇が、景気回復のサインとなるのです。一方、不景気のときに単位労働コストが下がると、デフレやさらなる景気悪化の前兆である考えられます。

逆に景気が良いときには、単位労働コストの上昇はインフレを招く要因となります。特に原材料費が同じ水準のままで人件費だけが上がっている場合、企業は同じ利益を出し続けるために製品の価格を上げざるを得ません。一方、好景気のときに労働効率をアップなどで単位労働コストが低下した場合、これから景気はさらによくなってくると考えられます。

このように景気の側面によって意味合いが逆になる場合があるので、他の指標と照らし合わせてきちんと見極めることが大事です。

景気が良くなっていて、単位労働コストが下がっている場合は、株など景気との連動性が高いものに投資するのが良いでしょう。特に工業関連の株が有望になります。

また、個別の株を好まない場合は、工業株を対象とした上場投信信託という手もあります。ストリアル・セレクト・セクターSPDRファンドなどの上場投資信託をチェックしてみましょう。

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