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経済指標27.GDPデフレーター~隠れた税金を測る指標~

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インフレは財布の中身を食いつぶす

インフレは「隠れた税金」のようなものです。普段はゆっくりと、気づかないうちにあなたの預金や財布の中身を盗み食いし、購買力を落とします。

ひどいときには、一瞬にして札束をただの紙切れに変えてしまいます。

こうした隠れた税金によってもっとも大きなダメージを受けるのは、お金に余裕のない人たちです。毎月一定の、低い所得で生活している人たちです。

第一次世界大戦後のドイツは、夕食の材料を買うのに荷車いっぱいの紙幣が必要なほどのひどいインフレでした。これがファシズムの風潮へとつながっていったことは容易に想像がつきます。

そうした経験があるからこそ、経済学者や政治家ははじめ多くの人々が、インフレを警戒するのです。

インフレを測る指標には様々なものがあり、どれも完璧ではありません。しかし、数々の指標の中でも、GDPデフレーターは明らかな利点を多く備えているといえるでしょう。

GDPデフレーターは、ある期間のうちに物価がどれくらい上がったかを示す指標です。

デフレーターとは、しぼませるという意味です。

つまり、見かけの経済成長率から空気を抜くようにインフレ分を差し引いて、経済の現実の姿を私たちに見せてくれるものです。GDPデフレーターは四半期ごとに、GDPの発表に合わせて公開されます。


インフレ率の指標としては、消費者物価指数(CIP)の方が広く知られていますが、GDPデフレーターにはそれよりも優れた点があります。CPIは少数の限られた商品だけを対象に物価を測っていますが、GDPデフレーターはそれよりもかなり広範な消費やサービスを対象としているのです。


ですから人々の嗜好の変化といった要素から影響を受けづらく、より正確にインフレの影響を知ることができます。

バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのシニア為替ストラテジスト、マイケル・ウールフォーク氏は、国外のケースを考えたときにはCPIよりもGDPデフレーターの方が好ましいと指摘します。

GDPデフレーターは、もっとも包括的なインフレ指標と言えます。米国内に留まらず、国際的に適用できるという点で、GDPデフレーターに勝る指標はないでしょう。CPIは汎用性がないので、国によってはまったく異なる算出方法を使わなくてはなりません。

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日本とアメリカのGDPデフレーターを比較してみました。こうしてみると緩やかながら物価が上がってきていますね。それに比べて日本は安定していません。

インフレ率で為替を予測する

ウールフォーク氏は、GDPデフレーターを為替市場の分析に利用しています。


為替市場は一般に不透明で、分析がとても難しいと考えられています。


そのうえ、政府による介入が行われることも多く、そうなると経済指標を利用した緻密な分析が台無しになってしまいます。

しかし、GDPデフレーターを使えば、少なくとも分析の正しさという点においては、かなり精度を上げることが可能です。それぞれの通貨の、相対的なインフレ率を考慮するのです。

国際的に比較したときのインフレ率の違いは、その通貨が他の通貨と比べてどの程度のスピードで購買力を落としているかを教えてくれます。仮に他の諸条件が同一だとすると、インフレ率が高い国の通貨はそれだけ相対的な価値を落とすことになるはずです。


日本円と米ドルを例に考えてみましょう。


仮にアメリカのインフレ率が3%で、日本のインフレ率が0だとします。この場合、他の条件が同じなら、3%分だけ米ドルの方が弱くなると考えることができます。


例えば、現在1$が100円だとすると、1$が97円になると予測できます。


1つには、情報の遅さが挙げられます。消費者物価指数(CPI)が毎月発表されるのに対して、GDPデフレーターは四半期ごとのデータしか発表されません。


また、為替のマーケットには、巨大なプレイヤーが日しめているので注意が必要です。


イングランド銀行などの中央銀行や、シティグループなどの大手金融機関があなたのライバルなのです。小さな個人投資家は往々にして負ける運命にあります。


為替市場に手を出すときには、くれぐれも気を付けてください。

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