読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Affi+Stock!!

アフィリエイトの収入を米国株に投資して将来に備える

経済指標29.空売り残高~市場の悲観論者が教えてくれるもの~

f:id:t-dicek:20170428010011j

空売りが多いと市場が活発になる

企業の株価が下がることを期待するのは、アメリカ人らしくない態度かもしれません。株価が上がり、経済が成長していくことをこそ、我々は望むべきなのですから。


しかし、そうした悲観的な取引から学ぶべきことも多々あります。株の値下がりを利用して儲ける取引、いわゆる空売りです。


空売りとは、自分では保有していない株式を売る行為のことです。


株を借りてきて売却し、再び買い戻して返却します。返却期限までに株価が下がっていれば、その価格差が自分の利益になります。高く売って安く買う、その差額で儲けるわけです。

ある時点で空売りされている特定の会社の株式の量を、空売り残高と呼びます。


空売り残高は厳密には経済指標というよりも投資指標ですが、両社は密接に絡み合っているため、指標の1つに含めています。


世の中には、空売りを悪者扱いを風潮があります。

たしかに企業としては、自社の株が空売りされるのはうれしくないでしょう。また政府が空売りに規制をかける場合もあります。2008年の金融危機の際には、銀行株など一部の株式についてから売りが一時禁止されました。


何かと評判のよくない空売りですが、空売りについての情報は一般投資家にとっても非常に有益です。空売り残高を逆指標として使うことができるからです。単純に言うと、空売りされている株が多ければ、株価は上がってくるだろうと考えることができます。

空売りされている株式の数は、潜在的な買いの多さを表しているのです。なぜかというと、空売りされている株は、空売りされたままでいられないからです。


株を借りて空売りしたら、必ず買戻しして返却しなくてはなりません。さらに株を借りた相手に対して、利息の支払いと配当の支払いをする必要があります。また、株価が予想に反して上がったような場合は、損失が出たときのための担保が要求されます。


こうしたやり取りのなかで、担保が納められなくなった空売り投資家は高値になった株を買い戻して返却する羽目になります。そして高値での買戻しは、株価をさらに引き上げる要因になります。このようにして、空売りは株価の上昇につながっていくのです。

空売り投資家の失敗を利用する

これまで株価は平均的には上昇の方向に動いてきました。ですから何も考えずに空売りすると、損をする確率の方が高いと言えます。


空売りで成功するためには、特定の株が下がるだろうという具体的な根拠を見つけなくてはなりません。例えば、2008年時点のリーマン・ブラザーズのような株を見つけられれば、大儲けできるわけです。しかし、空売り投資家は、往々にして失敗します。そうした失敗を利用して、うまく利益を出すにはどうしたらいいでしょうか?


WJBキャピタル・グループのアナリスト、アドルフォ・ルエダ氏によると、「空売り残高が多い企業の中で、経営状態がよく、株価評価の高い企業を見つける」のがポイントです。

そうした企業は、空売り投資家がファンダメンタルズを読み違えていると考えられるからです。

ある株式の空売りが残高が多いかどうかを判断するためには、現在の空売りポジションがおよそ何日でカバーされるかに注目します。



これは空売り比率と呼ばれ、「空売り残高÷直近の平均出来高」で求めることができます。


米国企業の空売り比率は下記のサイトで挙げられています。
Short Interest Highlights - Markets Data Center - WSJ.com


例えば空売り比率が2だとすると、2日間で取引されている量の株式を買えば、すべての空売りポジションを買い戻せることになります。

テクニカル・アナリストであるルエダ氏は。株価のチャートを見て投資判断を行いますが、補強要素としての空売り比率を利用しています。

チャート強気の傾向を見つけたら空売り比率をチェックし、空売り比率が多ければその銘柄の購入を検討するのです。もちろんテクニカル分析だけでなく、財務諸表を見て投資判断を行っている場合も、同様に空売り比率を参考にすることができます。

ただし、SPDR S&P500のような、メジャーな株価指数に連動するタイプの上場投資信託については、空売り比率を当てにし過ぎない方が賢明です。

それらの上場投資信託は、機関投資家によってヘッジ利用されることがあるからです。彼らは指数が下がることを期待しているとは限らず、ただの投資テクニックとして空売りを行っているので、惑わされないように注意する必要があります。